ランニングを始める前に

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監修:豊岡 示朗(トヨオカ ジロウ) 大阪体育大学教授、ランニング学会副会長大阪国際女子マラソンのテレビ解説を25年間。ホノルルマラソンは15回完走。
準備は足元から
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ランニングは思い立ったその日から始めようと思えばできるスポーツです。でも、快適かつ安全に続けていくにはそれなりの準備が必要です。
まず、用意しなければならないのはシューズです。ひとくちにランニング用のシューズといっても、いろいろな種類があります。シューズの機能で最も重視したいのはソール、いわゆる靴底です。
走るとき、足には体重の約3倍の負荷がかかると言われています。それだけの衝撃をダイレクトに受け続けていると、膝や腰をすぐに痛めてしまいます。初心者の場合はこの足への衝撃をやわらげるために、衝撃吸収性の高いソールの厚いシューズを選ぶといいでしょう。ランニング上級者になってきて、レースに出て好タイムを狙いたい、というレベルになってくれば、好みでソールの薄い軽量のシューズを選ぶのもいいでしょう。

初心者がシューズ選びをするなら、専門店に行ってプロのスタッフのアドバイスを受けるのが一番確かです。その際、必ず両足を試し履きしましょう。サイズの目安は、かかとにフィットするように履いて靴ひもを締めたときに、つま先と靴の間が1cmないし指幅1本分ほどの余裕があること。なお、試し履きをするのは1日のうちで足が一番大きくなっている夕方以降がいいでしょう。

靴下も重要です。足にフィットするもので、汗をかいてもすぐ乾く、薄手で通気性のいいもの、できればランニング専用の靴下を選びましょう。汗をかくからと厚手の綿素材のものを履くと、足がむれて擦れたり、靴下の底部にシワが出来てマメの原因にもなるので注意しましょう。

ウェアも機能性で選ぶ
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快適に走るにはウェアも重要です。一番いいのは競技用のウェアです。汗が乾きやすい素材や走りやすいデザインなど機能性が十分考慮されています。
特にランニングタイツは、保温効果や吸湿放散作用が高いので夏涼しく冬温かいうえ、身体にフィットすることで、血液の循環を促したり、姿勢を保持したり、足首や膝などのサポート機能があるなど様々な機能があるので、おすすめです。

ランニングウェアの基本は薄着です。夏なら半袖のTシャツ、冬なら長袖のTシャツに、ウインドブレーカーなどを重ね着して、走っていて暑くなったら脱いで、腰に巻くなどして温度調節をするといいでしょう。また、寒い時期は帽子やネックウォーマー、手袋など、夏は紫外線対策として帽子やサングラスなどの小物を利用すると快適です。

このほか、できればストップウォッチ機能のついたスポーツウォッチも用意したいものです。どのくらいの時間走ったかが正確にわかるようになり、ランニング日誌を正確につけられます。また、レベルが上がってきたときに、ラップタイムを計るのにも便利です。

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