ランニングのやり方

  • 初心者向けトレーニング方法
  • ストレッチの方法
  • 正しいランニングフォーム
監修:豊岡 示朗(トヨオカ ジロウ) 大阪体育大学名誉教授、ランニング学会元会長
ランニング学会認定特別上級ランニング指導者
大阪国際女子マラソンのテレビ解説を25年間
ホノルルマラソンは15回完走
フォームが重要な理由
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人間の体力は無尽蔵ではありません。
限られたエネルギーで、42.195km先にあるゴールをめざすには、いかに体力を無駄遣いせず、効率よく使うかがポイントになります。そこで無駄がなく効率の良い走りの成否を決めるのがランニングフォームというわけです。

ランニングフォームにはこれが絶対正解というものはありません。
100人いれば100通りの走り方があるといっても過言ではありません。
確かにマラソンのトップアスリートのランニングフォームを見ると 十人十色でそれぞれ個性的です。しかし、一流ランナーの走りには、前進する以外の無駄な動きがないという大きな共通項があります。
効率の良い走りをするには、押さえておくべきポイントがいくつかあります。
トレーニングの初期段階に、ラクに速く走ることができるランニングフォームを身につけておきましょう。

姿勢と体重移動がポイント
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ランニングフォームでまず意識したいのは姿勢です。
背筋と腰はまっすぐに伸ばし、重心(へそ回り)を意識して前へ進み、前に出した脚が着地するときは重心に体重が乗るようにします。
背中が丸まっていたり、腰がひけていると体重移動がスムースに進みません。 ただし、姿勢を意識しすぎるあまり、首や肩に力が入り過ぎるとフォームが崩れる原因になります。
肩甲骨を心持ち引き寄せるような気持で胸を軽く開き加減にすれば、肩が上がらず、力みがなくなります。

腕の振りも脚の動きに大きく関わってきます。
腕はV字かL字(90度)に曲げ、肘を後ろに振るように意識すると腕は自然に前に出ます。  

下半身は、着地するときの地面のとらえ方がポイントになります。
基本はかかと着地で、かかとから地面に着き、地面をしっかり踏みしめるようにつま先にむけて徐々に重心を移動させていき、最後に親指の付け根で地面を蹴ります。ただ、非常に遅い速度のジョギングでは、自然に土踏まずより前の部分での着地になります。遅い速度でかかと着地をすると足首や前脛骨筋が痛くなって走れません。  

なお、かかと着地に対して、足裏全体で着地する「フラット着地」が最近注目されています。かかと着地、フラット着地はそれぞれに長所短所があるので、自分に合った走り方をみつけましょう。

フォームの欠点をセルフチェック
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良いランニングフォームは一朝一夕では身につきません。普段の練習のときから常にフォームを意識することが大切です。町中を走っているときなら、ショーウィンドウなどに映った姿を見てもいいですし、ランニング仲間にチェックしてもらうのもいいでしょう。

良いフォームは無駄なく楽に走れるので、一度身につけば 身体が自然に覚え込みます。 最初が肝心なので、以下の項目を常にチェックして理想的なランニングフォームを身につけましょう。

ランニングフォームのチェック画像チェックポイント

  • 肩に力が入りすぎていないか
  • 左右のバランスが崩れていないか
  • 歩幅が狭い、ちょこちょこ走りになっていないか
  • 足音がバタバタしないか
  • 腰が落ちていないか

当てはまる項目があれば、ジョギングで正しい動きを確認して、欠点を修正しましょう。

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